昨今、システムキッチンはさまざまな機能が向上され、デザイン的にも種類が豊富になってきたため、どのようなシステムキッチンが使いやすいのか選ぶのに迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
デザインや機能性などの種類が豊富にあるシステムキッチンの中で、自分に合ったシステムキッチンを選ぶためには、どのような手順で選んでいけばいいのか見ていきましょう。
現在のキッチンの寸法を測る
キッチンをリフォームする際にまず留意するのは寸法(間口と高さ)です。
一般的にI型キッチンの幅(間口)は、2100mm、2250mm、2400mm、2550mm、2700mmなど様々のタイプがあります。
ご自宅の設置寸法は何ミリですか?
現在のスペースにスッポリ収まるサイズを選ぶのか?それとも使い勝手を考慮してコンロを横置きにしたL型に配置にするのか?普段の使用用途や掃除のしやすさなどに合わせて様々なリフォームが可能です。
せっかくのリフォームです。これまでと違い、より使い勝手の良いシステムキッチンを選びたいですよね。
形やレイアウトを決める
多彩なキッチンスタイルに対応できるのがシステムキッチンの魅力。ご希望のライフスタイルに合わせたレイアウトを探してみましょう。
キッチンでの過ごし方やライフスタイルに合った空間を選びましょう。
暮らしのシーンを考えてキッチンのカタチやレイアウトも検討する必要があるでしょう。
調理の様子やニオイ、音などがダイニングに伝わりにくく、調理に専念できる「独立型キッチンタイプ」。調理中も家族との会話を楽しみたい方は、配膳作業も合理的に行える「ダイニングキッチンタイプ」。
そして、コミュニケーションを重視するオープン対面キッチンにおすすめの空間である「リビングダイニングキッチンタイプ」などが考えられます。
キッチンを見せるレイアウト
作業効率をアップする壁付スタイル
調理中は壁に向いて作業に専念できる壁付型。
ダイニングテーブルへの動線も短く、
キッチンワークを効率的にこなせるスタイルです。
キッチンを壁に付けて設置するタイプ。
シンプルなⅠ型のほか、L型、U型、Ⅱ列型があります。
開放感あふれる対面スタイル
広々としたワークトップをセンターに配した、
家族が集うキッチン。オープンな空間に、
ふれあいが広がるスタイルです。
一方を壁につけたペニンシュラレイアウトや、
四方をオープンにしたアイランドレイアウトがあります。
キッチンを隠すレイアウト
落ち着いて作業できる独立スタイル
キッチンとダイニングの間を壁で仕切った
セミオープンスタイル。コンロ前は壁としながらも、
半分はオープンなので圧迫感がありません。
壁付型のキッチンと造作壁を組み合わせた対面キッチン。
吊戸棚も設置可能です。
気になる手元を隠せる対面スタイル
キッチンの周囲をパネルやカウンターで目隠し。
調理中の散らかりを気にせず作業できるうえ、
水ハネ・油ハネなどを防ぎます。
一方を壁につけたペニンシュラレイアウトや、
四方をオープンにしたアイランドレイアウトがあります。
ワークトップの高さ
キッチンワークトップの高さは800ミリ~900ミリが一般です。
使いやすい高さでいずれかを選定します。
最適なワークトップのおすすめ高さの目安は (身長÷2)+5cmと言われています。
身長160cmの方であれば、85cmが目安です。
※個人差やスリッパの使用などにより、適正な高さが異なりますので、ショールーム等でご確認ください。
扉の色を選ぶ(カラーコーディネート)
キッチン扉や取っ手の色を考えるとき、まずは既存の床や壁、そしてカーテンや周りのテーブル・椅子などとのカラーコーディネートをイメージすることが大切です。
何より、簡単には交換できない床や壁と調和するかどうかも重要です。
なるべく同系色で、床がダークカラーなら明るい色味のキッチンを、淡い色のフローリングなら深みのある色のキッチンにすると、メリハリのある空間になります。
色だけではなく、艶あり・艶なし・木目など質感の変化によっても雰囲気が大きく変わります。
最近の木目調は出来もよく、よりリアルな木の質感を得ることができます。模様にもさまざまな変化があり、キッチンの雰囲気をガラリと変えることができます。
同じ色でも素材によってはポップになったり、エレガントになったりと、全く違うイメージになります。
キッチンの扉のカラーを選ぶ際には、どのような雰囲気にしたいかもしっかり想像してから素材もお選び下さい。また、ショールームへ足を運び実際に質感などを確かめることをオススメ致します!
シンク
シンクの材質は、主に人造大理石とステンレスの2種類。
しっとりした質感の人造大理石製シンクはインテリア性で、丈夫さで定評のあるステンレス製シンクは清掃性で選ばれることが多いようです。多くのキッチンメーカーでも、2種類の材質のシンクを用意しており、用途やキッチンの色に合わせてお選び下さい。
水栓金具
水栓金具は、機能性や使い勝手、デザイン性などが気になるアイテムのひとつでしょう。
キッチン水栓の操作方法(湯水の混合方式)には、ツーハンドル(ツーバルブ)混合水栓とシングルレバー混合水栓があります。また、吐水・止水の方法では、ハンドルを操作する以外に、スイッチ(手元だけでなくフットスイッチなど)で作動するもの、センサーによって自動で吐水・止水する水栓などがあります。
付加されている機能には、ハンドシャワーや浄水機能など。また、デザイン的な特徴から、グース型・グースネックと呼ばれるような形(ガチョウの首のようなカーブ)の水栓もみられます。その他、設置する方法によって、壁付けタイプ、デッキ(シンクやカウンター)上に取り付けるタイプなどがあります。
収納
多くのシステムキッチンは、主な機能を組み込むフロアキャビネットと、食器棚や食品庫、家電スペースなどの収納する周辺ユニット(カップボード部)で構成されています。空間プランや収納スタイルに合わせて組み合わせることが一般的でしょう。
フロアキャビネットは、引き出し式の収納が主流。空間をより有効利用し、出し入れのしやすい工夫が多くみられ、細かなキッチンツールやカトラリー、鍋やフライパンなどが出し入れしやすいパーツなども充実しています。周辺ユニットは、家電商品や食器、保存食などの収納、ゴミ箱スペースなど、さまざまなタイプが揃っています。
プランニングの際は、具体的に収納するモノやサイズをリストアップして検討すること。
基本は、よく使うモノは手が届きやすい目の高さ(アイレベル)、重いモノは下段、軽いモノは上段に、ですが、わが家の場合の使い方をイメージしながらプランニングするようにしましょう。
実際にキッチンに立った状態をイメージして、それぞれの調理エリアに沿った収納物がその下に来るよう、キャビネットの容量が有効に使えるようにプランニングしましょう。